大腸肛門について
更新日:2023年08月24日
投稿日:2023年08月23日
遺伝子研究の結果がでていないため、遺伝するかどうか定かになっていません。どちらかと言えば、肛門まわりの病気は生活習慣病のひとつとされ、遺伝しないという見解が一般的です。
しかし、多くの医師による経験則に基づく話では、痔になりやすい肛門のつくりや、体質などの特長を受け継ぐことは多いと言えるでしょう。
祖父母、両親と痔を煩っている場合、子供の代にも生まれつき肛門が狭い方や、痔静脈周囲の組織がゆるい方が多いのです。肛門周辺のつくりだけでなく、内臓などの性質の関係もあるでしょう。代々、肛門周辺の手術を受けているということも、少なくありません。
遺伝による体質的要因から痔になる場合は、比較的若い年齢でなる可能性が高いです。中学生や小学生といった低年齢でも症状が現れるます。また、一端煩うと症状が早く進み、重症化しやすいという特長があります。気になる症状があれば、早めに病院で相談するのが良いでしょう。
また、家族間では生活習慣が似てしまうために、肛門のトラブルを誘発しやすい環境ができあがっています。
たとえば、食物繊維が少ない食事、刺激物が多いなど、食のバランスから便秘や軟便になりやすい家庭では、家族がそれぞれ肛門のトラブルをおこす可能性が高くなります。
そのほか、冷え、運動不足、ストレス、アルコール摂取量などが肛門のトラブルを誘発するため、家族間で似通った部分があるほど、その傾向は目立って多くなるでしょう。
最近多くなっている、家族間での習慣のひとつに「潔癖症」があげられます。
お尻を清潔に保つことは重要ですが、トイレでウォッシュレットを長く使い、ティッシュで肛門を何度も拭く、トイレに座って過ごす時間が多い、入浴の時に石鹸でごしごしと洗うといった行きすぎた行為は問題になります。
お尻の粘膜はデリケートなので、こういった習慣は肛門の大きな負担になります。
手術した患者44%の血縁者に、痔を煩った方がいるという統計もありました。あくまで統計で、遺伝によるものか、後天的原因、生活習慣によるものか、あるいは両方であるのか、わかっていません。
しかし、血縁者に痔の患者が多い場合には、やはり注意しておくと良いでしょう。お尻のトラブルを起こしやすい、生まれつきの遺伝があったとしても、生活習慣など後天的な要因を解消することで、健康なお尻を長く保つことができます。
学術的研究も進んでいるので、そう遠くない日に、この問題の答えが明らかになることでしょう。
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