乳腺について
更新日:2023年08月23日
投稿日:2023年08月23日
乳がんは婦人科系のがんとして患者が多く、60歳以上の高齢女性の死亡率が高いがんとして恐ろしい病気です。
乳がんの検診で早期発見を目的とするマンモグラフィー検査の検診率はまだまだ低いものですが、近年、自治体などによる無料検診や1000円などで安価に受けられる補助制度で検診率が徐々に上がってきました。
しかし、マンモグラフィー検査を受けた人で、後に乳がんとなることがあります。
これは、そもそも、がんの検査が必ずしもすべてのがんを正確に見つけられるわけではなく、多くのがんが5ミリ以下の小さな状態では発見できないことがあり、血液検査で腫瘍マーカーが正常値以上であった場合に限り、大手医療機関などでペットCTなどで極小のがんを発見するもので、触診やマンモグラフィーなどで完全に発見することが出来ないことがあります。
これらの検査が早期発見を目的とした検査という矛盾がここにあります。
と言うのも、もし、早期発見を目的としてマンモグラフィー検査を受けたとして、検査結果でがんの状態が悪化しており、検診で見つかった時点で転移までしていれば早期発見とはならず、早期発見は、転移していなかった時の結果論となります。
しかも、発見時のステージにより転移しているかいないかは、確定診断後しかわからないだけで、その時点で決まっています。
乳がんは転移や再発率がもっとも高いがんで、一度これを患ったら、完治することがあるのか心配です。
また、がんを早期発見するには本来どうしたら良いのかを説明しましょう。
乳がんは、手術・放射線・化学療法を組み合わせた方法で治療がされ、発見時のステージや悪性度を考慮して医師が治療方法を決定します。
問題は患った乳がんが悪性か良性かで悪性の場合、悪性度が問題となるのです。
例えば、がんが小さい状態で見つかり、乳房を温存して治療を行った場合でも、がんが再発することも十分あり、この場合局所再発か遠隔転移再発かによって運命が分かれます。
乳房を全適したか温存したかはこの場合、関係なく、初期で患ったがんの悪性度が高かったことになります。
遠隔転移再発となると、残念ながら完治は非常に難しくなり、脳や肺などの多臓器でもがんが成長し、こうなると抗がん剤治療に切り替わります。
抗がん剤の効果も初期では現れても完全にがんを消すことは難しく、副作用に苦しむこともあります。
そのような場合、完治ではなく、延命を優先した治療にシフトチェンジします。
早期発見を目的とするのであるならば、クリニックなどによる定期的な血液検査を行うことがもっとも良いのと、日ごろからセルフチェックを行うことがよいでしょう。
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