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更新日:2023年08月24日
投稿日:2023年08月23日
めまいや立ちくらみは甲状腺に関する病気の特徴的な状態ではありませんが、貧血や自律神経の不調に対する治療で、順調に回復しないときには、甲状腺との関連を考え、検査をした方が良いです。耳鼻科や神経科の治療中であっても、甲状腺の検査をした方が良い場合があるので、留意が必要です。
甲状腺ホルモンのバランスが崩れる代表的な病気が、機能低下症で、ホルモンが不足し新陳代謝が衰えます。血液検査ではコレステロールが高くなることが多いので、コレステロールが高い場合は、甲状腺ホルモンの検査も受けておくほうが良いでしょう。おもな症状は元気がなくなり寒がりになることや、むくみが起きやすくなる、便秘がちになる、白髪になったり髪が抜けたりする、疲れやすいなどですが、めまいが起きることもあります。不足しているホルモンの薬を飲んで補充しますが、きちんと検査をして、量を調整しておけば、副作用の心配はありません。生涯にわたり薬を飲み続ける場合が多いですが、ホルモンのバランスが安定すれば、3か月から半年おきの血液検査で良いので、薬の飲み忘れに注意して、服用を継続します。安定してくると、めまいなどの症状も改善します。
逆に、甲状腺ホルモンが過剰に出過ぎて働きが強く出る病気が、機能亢進症です。のどのあたりが腫れたり、脈が速くなる、指が震えるなどの症状や、汗をかきやすくなりやせてくる、イライラしたり疲れたりしやすい、めまいがすることがあります。首の腫れの大きさと症状の強さは必ずしも一致しませんが、首が腫れている場合はホルモンの検査をした方が良いです。治療では、ホルモンの分泌を抑える薬を飲み、バランスを見ながら徐々に薬を減らしていきます。2年程度は、薬を続けて様子を見ていきます。大きくはれた場合には、外科的に手術で切って小さくすることもあります。手術後に機能低下がおき、薬を飲み続けなければならないことがありますが、薬を飲み続けさえすれば、予後は良好なことが多いです。治療が進み状態が改善してくると、めまいや動悸が良くなってきます。
めまいがしている間は、頭を打ったり、転倒したりしてけがをすることがあるので、急な動作や階段などに気をつけて生活することが大切です。また、小さな子供がいる場合は、抱っこをしている時に、転倒したり、誤って子供を落としたりしてしまうことがあるので、急に抱き上げたり、あやそうとして体をゆすったりしないことにも気を付ける必要があります。
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